こんにちは。制服屋の店長です。
自由通学服を扱うお店さんって、よくカタログモデルのオーディションをしていますよね。複数の会社さんでそういうことをされています。
しかし、弊社は決してそれをいたしません。
なぜか?
実はですね、弊社のウエブページの写真って、実に緻密な計算の元に作られているのです。パッとみて、クオリティが高いとか、かわいいとか、表情が豊かとか、まあもちろん、制服なんだからもっとまじめにしろとか、狙いすぎだとか、ネガティブな印象を持たれる方もいらっしゃると思いますが、まあいろんな感想を持たれると思います。
しかし、こういった印象は、ある程度計算で作り出せるのです。
まず、Webページのイメージのコンセプトを弊社デザイナーが作ります。
次に、それに必要な写真のイメージを会議で洗い出します。
そしてある程度写真のイメージが固まってきたら、実際のアイテムと共に、カメラマンと徹底議論し、ライティングや使用レンズなどの技術的な仕様を決めていきます。
スタジオ撮影の場合もロケの場合も、ディレクター、カメラマン、私、デザイナーと共にロケーションハンティングを行い、最終的な技術仕様を決めます。
最後に、弊社衣装スタッフ、ヘアメイクも交え、きちんと撮影コンセプトを共有した上で、撮影に臨みます。
私たちは強固なチームワークで結ばれています。私たちが目指す方向性、作りたい最終成果物などの目標意識を全員が正確に共有しているのです。
こういった、極めてプロ意識の高い集団の中に、ひとりだけアマチュアのモデルがいたら・・・どうでしょうか。
私たちの求めるポージングや表情を作り出せるでしょうか。
モデルさんって、実に高いスキルが必要なんです。
真夏の炎天下で、暑くても汗一つ見せず、マフラーとコート着て涼しい顔をしなければなりません。
真冬に半袖の撮影もあります。それでも嫌な表情はあたりまえですが厳禁です。
長時間の撮影で疲れても、こちらの発注した表情を正確に作り出さなければなりません。
しかも、こちらが3くらい指示して10を分かって、12くらいのポージングを作り出す、そんなプロフェッショナルな高いスキルが必要なのです。
もちろんそのためには、高いレベルのレッスンを重ねなければなりません。
正直言いますと、モデルさんは、なかなか割に合わない仕事だと思うんです。辛くてしんどい、見返りの少ない仕事だと思うんです。ショーモデルや読者モデルのような華やかな世界を夢見て入る人もいるようですが、実際は新聞のスーパーの折り込みチラシのモデルです。それでも、そういったモデルさんの高いスキルに、私たちは支えられて商売が成り立っているのです。
自分を表現するのがモデルではありません。商品を表現する仕事がモデルの仕事なんです。
弊社が求めるものは、モデル事務所さんとも共有しています。ですから、モデル事務所さんも、私たちが必要としているスキルを知っていてくれています。
ですから、私たちが高いプロ意識で臨む、厳しい撮影現場でも、柔軟に対応出来る、すばらしいモデルさんを派遣してくれるのです。
正直言いまして、私たちのプロフェッショナリズムの中で、無レッスンの素人モデルが、まともに仕事できるはずがないのです。
そして、自信を持っていいますが、こういったプロフェッショナリズムは、写真のクオリティに、残酷なまでに正確に表現されています。
弊社が自信を持って勧めている、すばらしい品質の商品群の良さを最大限に引き出すには、自信を持ってお客さまに提示できるクオリティの写真が必要だと、私たちは考えるからです。
こういった理由で、弊社は制服モデルオーディションは一切しません。
他社さんがこれをする理由は分かりません。話題作りが大きいと思いますが、そのほかにも、モデル代の節約なんかもあると思います。スキルの高いモデルさんは料金もめちゃくちゃ高いですからね。あるいは、芸能事務所への紹介を前提としていて、紹介料稼ぎ目的かも知れません。想像ですけどね。
弊社はモデルオーディションはできませんが、別の形で、例えば、お客さまの写真コンテスト的なものは考えています。それは追々、発表していくことになると思います。